「熱いよ日本海」とオヤジの北海道遠征

釣り
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 ブログの更新が遅くなりました。北海道遠征から帰宅し、既に2週間以上が経過しました。初雪のニュースが流れる北海道ですから、私が釣らせてもらった場所は、もう、場所取りの方々も、撤収されたのではないでしょうか。

令和4年旬報(9月中旬、下旬)

 まずは、旬報の分析から。9月下旬が公表されましたので概要です。忙しくて、9月中旬の分析が抜けてしまいました。ごめんなさい。

 太平洋側

 何とも言えませんが、不漁だった昨年よりは回復していると言えるのでしょうが、劇的な回復とは言えません。

 噴火湾は、不漁だった昨年を、更に下回っています。

 根室・襟裳以東

 こちらは太平洋側より、回復傾向と言えるでしょうか。昨年赤潮の影響が大きかった襟裳以東は、例年並みに戻ると良いですね。

 一方、根室地方は、ほぼ昨年と同じような推移ですので、10月の漁獲量に期待したいところです。

 オホーツク

  オホーツク、「熱い。熱すぎ。」です。オホーツクのピークは9月ですから、釣り過ぎた皆さんは、今はもう冬支度かもしれませんね。

 出遅れ気味だった東部もしっかり回復です。

  日本海側

 日本海側、数的にはオホーツクに及びませんが、豊漁だった昨年と比べても、熱い。北部と中部は、昨年9月下旬と比較すると約2倍、南部でも約1.5倍です。どの海域も過去6年間を大きく上回っています。「激熱」です。

 毎年10月初旬までは、相応に漁獲量がありますから、この3連休は、最後のチャンスかもしれません。

 10月中旬以降は、オヤジなら、日本海南部を狙いたいです。(もう1回、遠征したくなってきました~)

 

 サーモンパーク(千歳川)

 千歳川は石狩川に続いていますから、日本海側(中部)と同様に多くの捕獲数が確認できています。

 左のグラフが、昨日(2022.10.7)までの累計です。豊漁だった昨年比約4割増です。また右のグラフで、日ごとの合計を比較すると、曜日の違いや設備の稼働に影響を受けるので単純に比較できませんが、昨年より捕獲数が少なかった日数は、全体の約2割です。

 昨年は、9月と11月が同数程度の捕獲数、10月がその約4倍の捕獲数がありましたから、あと2か月、サーモンパークの皆さん激務が続くと思いますが、頑張ってください。

オヤジの北海道遠征記

 計画 

 9月21日(水)から9月25日(日)の4泊5日で、泊りは全てレンタカーでの車中泊を計画。有給休暇と祝日、土日をフル活用しての釣行計画です。

 偉大なる支援者Y氏(北海道在住)は、仕事の為9月22日(木)の深夜に合流することとなりました。

 釣果があれば、その日のうちに宅配便(冷凍)で自宅に発送し、帰宅後受け取る計画です。

 餌は、自作サンマの塩漬けを東京から持参するのに加えて、北海道の釣具屋さんで予備を購入予定です。釣り道具の大半は、Y氏に保管して貰ってますが、ウェーダーや関東の釣りで使っている物、着替えなどは、先行してY氏宅に発送しました。

 食品と氷は、毎日釣り場の最寄りコンビニで購入。釣行中の入浴は無く、昨年同様、帰路の飛行機に乗る前に、新千歳空港の銭湯で、体を綺麗にするつもりです。

 釣れるかどうかは運次第と、帰りは25日の最終便を予約しました。最終便だと自宅に着くのが夜中の1時くらいです。そして、次の日の月曜日には出勤しようと言うのですから、無謀な計画です。

 

 9月21日(水)

 朝1番の飛行機で、羽田空港から新千歳空港へ。到着後レンタカーを受け取り、さぁ出発と思いきや、私が休暇を貰っていることを知らない他部署の方から、メールや電話があり、レンタカー屋さんの駐車場で、約1時間のお仕事。

 気を取り直して、出発。途中、懐かし釣具屋さんで、予備の餌として、赤染のイカと、カツオを購入。Y氏の自宅へ向かい、預かってもらっている釣り道具やY氏の釣り道具の一部をY氏のご家族(Y氏は、出勤中)から受け取り、海に向けて出発です。時間は、10時を超えてしまいました。Y氏のご家族は、初対面ですが、親切に対応していただきました。ありがとうございました。

 この時点で、旬報は9月初旬しか公表されていませんでしたから、釣果優先で、迷わず行先は、オホーツクです。太平洋側(胆振)に劇的な漁獲量増が有れば、白老~鵡川も釣行場所の候補としてはあり、時間的にはこちらが楽なのですが、9月初旬に劇的な変化は感じられませんでしたので、行先は枝幸町にした。

 1530過ぎに枝幸町に着きました。ホームセンターで鮭を発送するための発泡スチロールの箱が売られているか確認です。Y氏に事前に3個は確保して貰っていたのですが、オホーツクの海を見ると、もしかしたら箱が足りなくなるほど爆釣するんじゃないかと、つい、妄想してしまった次第です。

 結局ホームセンターに、発泡スチロールの箱はありませんでしたが、近くの釣具屋さんに置いてありました。ただ、この釣具屋さん、電気が点いているのに、扉の鍵が締まっていたり、営業時間が不明な感じが、滞在期間を通して続いていました。

 オホーツクの海(砂浜)に出てみると、相変わらず、場所取りのロープなどが、無人の場所に沢山張られています。

 夕方でしたが、釣りをされている方も、相応におられました。海岸には、何ヶ所か「場所取り禁止」の看板が設置されていました。看板には、「場所取り禁止なので、ロープや竿立てなどは、撤去してください。」と書かれていました。

 と言うことで、場所取りはされていましたが、誰もいない所に竿を立て、実釣開始。暗くなるまでの1時間ほどでしたが、雄が1匹釣れました。

しばらくして、竿先に目印の電ケミを装着して就寝の準備をしていると、西隣に人(以下「W氏」と言う。)が来られ、場所を取っていた所だから、東側に少しずれて欲しいとのこと。東側は、金曜日の朝まで人が来ないとのこと。

 「Y氏の場所のこともあるし、まずいな~」と思いつつも、優しそうな方でしたし、「人が来たら、その時調整して釣れるようにするから。」との言葉を信じ、素直に東側に移動。

 オホーツクの空(空気?)は綺麗で、星が大きかったです。そして何より、海から三日月が上がって来るのを、始めて見ました。感動でしたが、オヤジのスマホでは上手く写真が撮れませんでした。

 この日はこの秋一番の冷え込みとのことで、少々冷える車中泊となりました。

 9月22日(木)

 少し寒かったこともあり、3時前には起床。ゴソゴソと起きだして、実釣準備です。

 日の出が5時過ぎですから、明るくなるのは、4時45分頃のはずですが、4時前には、ブッ込んでいました。この日は少し多い気もしましたが、7本態勢で臨みます。暗いうちから穂先に電ケミを着けてブッ込んでいるのはオヤジくらいでしょうが、間隔を空けてナイロンラインの竿を3本だけブッ込んでおきます。

 4時半くらいになると、大半の方がブッ込み初め、オヤジの竿には変化がないまま、時間が流れていきます。5時前には明るくなってきたので、PEラインの竿も含め、7本全投射です。

 西隣を見ると、W氏が、コンスタントに釣り上げておられます。やはり、良く釣れる場所なのでしょうか。

 そうこうするうちに、オヤジの竿にも、グワングワンと、あたりが出ています。朝マヅメのチャンスタイムを逃すまいと、鮭を最短時間で砂浜にずり上げボッコで、ゴン。針を外して、直ぐに同じ場所に餌を投射です。鮭のエラを切って血抜きをしている時も、ちらちらと7本の穂先を見ていないと、いつ当たるかわかりません。

 W氏は、ほとんど休みなくHITしています。ここには、カモメも、キツネも来ないので、W氏の釣座の砂浜には釣った鮭が、そのままゴロゴロと転がっている感じです。1か所に集積する時間もないようです。

 オヤジも相応に釣れ、汗だくです。昨夜は冷えるのが分かっていたので、インナースーツを着て寝ていましたが、この時を予想して、寒い中、軽装に着替えておいてよかったと思います。それでも、汗だくです。途中PEラインが切れたのが1回、サルカンが割れたのが1回、針かかりが浅くてバレたのが、2回ほどありましたが、記憶があいまいなくらい楽しい時間でした。切れたPEラインの竿などは、竿をそのままにして、竿の数を減らしても、他の竿が当たってくれるので、何の遜色もありませんでした。

 9時頃には一段落し、合間合間に血抜きをして大きな発泡スチロール箱(野菜などを保管するタイプの大型)に入れていたものを、車に運ぼうとしましたが、重すぎて持ち上がりませんでした。

 鮭10匹前後と、板氷などが入っていますから40kg前後あり、老朽退化したオヤジの筋肉と先日発症した軽度のギックリ腰では、とても持ち上がりません。

 やむを得ず、発送用の発泡スチロールに3本ずつ小分けして、車に運びました。午後の実釣は、発送用発泡スチロール箱を釣座の一時保管場所として、鮭が3本溜まったら、車を運ぶようにしました。

 15時頃には一旦実釣を止め、竿をW氏にお願いし、釣果を発送&次の日用の発泡スチロール箱や保冷用板氷、食料などを買いに行きました。釣具屋さんと宅急便屋さんで結構な時間がかかり、釣り場に戻る頃には、薄暗くなっていました。

(駐車場で、発送準備中)

 この日のオヤジの釣果は、15本(累計16本)。W氏は、30本弱だったようです。更にその向こうの方は、30本を超えていたとのことです。W氏が言われるには、1シーズンに1~2度、こんな日が有るそうです。

 因みに今回良く釣れた仕掛けはこれ。

 昨年使ったものを竿と一緒にY氏に預けておいたものを、そのまま使いました。だいぶタコの足をかじられているので、部品交換するつもりで、替えのタコベーも作って持参しましたが、期間中交換したのは、1~2個でした。

 また、他にもいろんな模様のフロートや、タコベーを持っていますが、赤のタコベーと銀だけのフロートが、良かったですね。シンプルイズ、ベストですね。足が食われたタコベーでもよく釣れましたし、なんでも釣れるくらい鮭がいたんでしょね。

 次の日の準備でY氏の分も含めて11本の竿を立て、就寝です。

 9月23日(金(祝))

 この夜も寒くて目が覚め、午前1時頃車外に出ると、東側の場所取りをされていた方(以下「E氏」と言う。)が、小走りに寄って来られ、怒り口調で、「ここは俺の場所だから、竿をどけろ。春から場所を取っているんだから、どけろ。」と言われます。

 半分寝ぼけていて、頭が回っていないオヤジですが、間もなく到着するY氏の場所だけは確保しなければなりません。

 穏やかなW氏のお仲間かと思っていましたが、そうでもないのかなぁと思いつつ、車からキャップライトを取り出し、「どこまでなら、良いのですか?」と竿の場所に向かいます。

 「場所取りは、禁止と書いてあるし、少し譲ってもらえませんか?」と言うと、「ここには、ここのやり方が有る。みんな、そうやっているんだ。場所取りが嫌なら、網走へ行け。」とのこと。

 竿の所に行くと、「ここから、西側なら良い。」とのことで、11本中2本だけ、竿が残りました。西側を見ると、W氏はオヤジの竿からかなり距離を空けて竿を立てておられたので、この空間に4本の竿を立て直し、合計6本の竿が立ちました。

 6本あれば、Y氏の分は確保できます。朝になったら、W氏に事情を話し、近づいたことを許してもらうことにし、残り5本の竿を釣座の椅子の周りに、生け花の花のように立てました。

 「郷に入っては郷に従え」とは思いませんが、もめていても仕方ないし、寒いし、若干の釣り場も確保できたので、取り敢えず、仮眠です。

 この日も4時前に起床し、6本竿でブッ込み開始。W氏が起床して来られたので、事情を話し、了承を得ました。ほどなく、Y氏到着。事情を話し、仕掛けの準備ができた竿を、西側から私の竿と交換して、実釣を始めてもらうよう伝えました。

 オヤジは既に16本も釣果があり、予想以上の成果を得ているので、もう釣らなくても十分なんです。優しいY氏は、「私は3本で良いですから、3本ずつ2人で、釣りましょう。」との提案をしてくれます。

 それではと言うことで、3本ずつ2人で、実釣することにしました。

 前日ほど爆釣ではありませんが、W氏がHIT。W氏は前日に、「もう、クーラーボックスに入らない。」と言われていましたから、釣られた鮭をどうやって持って帰られるのでしょうか?余計な心配が、湧きます。

 ほどなく、Y氏がHIT。Y氏は、釣り上げた鮭を血抜きをして、綺麗にして車にしまってきます。「ゴールデンタイムなんだから、どんどん釣らなきゃ。」とオヤジが言いますが、マイペースで、慌てた様子はありません。

 この日は、当たったと思って鬼合わせしているのに、軽くなった鮭が2匹いました。合わせた後に、こちらに向かって来ていたのです。軽くなって、ラインが切れたのかと、左手で糸と竿を掴んでテンションをかけながら右手でリールを巻いていると突然走り出すので、ビックリしました。

 W氏は、「午前中で帰るから、交代で午後にここに来る人は、私の倍くらい釣る達人で、距離も飛ばすし、凄い人だよ。」と言って、その後交代の方が来られ、帰られました。

 W氏はモノやロープで場所を取るのではなく、半週交代で場所をキープしているとのこと。だから、釣れすぎても、仲間同士で決められた自分の割り当て期間は、場所を離れられないんだそうです。当然、急用なども出来ますから、それは携帯電話などで、連絡しあうとのこと。

 午後は、小雨模様で、少し風も出てきました。午後にW氏の交代で来られた方(以下「達人」と言う。)は、竿立てを8本準備されていました。

 オヤジ達側から、西側へ竿を1本ずつ準備し餌を投射されますが、2本投射すると1本釣れるそんな感じです。確かに飛距離も、かなり出ています。全てを遠投されているわけではなく、近距離、中距離にも、投げ分けておられました。

 凄いなと感心して、見ていました。6本目の竿を準備終わった頃から、7本目に移動できないくらいのペースで釣れます。隣で釣っているオヤジ達は、そんなに釣れません。何が違うんだろう? 

 この日の釣果は、竿同士の間隔が近いためお祭りが何回かあり時間のロスもありましたが、Y氏7本、オヤジ9本(累計25本)でした。3本竿でも、十分な釣果です。ただ、メスの割合が、全体の約2割と少ないところが少し残念でした。

 十分な釣果が得られたし、Y氏にも釣果が有ったので、わがままながら、Y氏に1日早く切り上げたい旨伝えたところ、Y氏も月曜日が仕事なので、その方が良いとのことでした。優しいY氏の心遣いに感謝するばかりです。

 天気が悪かったので、少し早めに片付け、車の所で釣果の整理をされていた達人に教えを請いに行きました。

 餌は、サンマではなく、カツオを使われているとのこと。産地にもこだわっているとのことでした。また、メスを釣るための仕掛けにしていて、釣果は大半がメスとのこと。仕掛けを見せていただいたので、全く同じにすることはできませんが、寝る前に仕掛けを改良してみました。

 また、錘も特殊な仕掛けがしてあり、このため、1度当たったらしかり針かかりするようになっており、合わせが遅れてもそう簡単に外れないとのこと。この錘は見せていただけず、また、原理もわかりませんでした。きっと、企業秘密なんでしょう。

 9月24日(土)

 この日も早起き。4時前には、実釣開始です。前日に教えていただいた改良仕掛けが吉と出るか凶と出るか。

 予定を変更したので、午前中には撤収し、遅くても14時には枝幸町を出発する必要があります。朝まずめに、仕掛けの成果を確認したいところです。

 10時頃まで、しっかり釣り、それ以後は片付けをしながら、釣ると言うスタイルです。

 結果、釣果は7本(累計32本)。うちメスが5本。明らかに、仕掛け改良の、成果が出ています。達人のような釣り人は、理論と実践が一致しているんだなと、改めて感心しました。

 なお、仕掛けなどは地域の特性の影響を大きく受けますし、ここでこの仕掛けを披露すると多くの方にメスを釣られてしまい、オヤジが困るので、企業秘密とさせていただきます。

 発送用発泡スチロール箱が1個しかなかったので、細めの鮭を4本押し込み、自宅に発送しました。箱に入らなかった大きな雄1本とメス2本は、Y氏に持ち帰っていただきました。

 期間中、東京の釣り師匠にも、3本発送しましたが、自宅には26本の鮭が届くことになりました。これで、春までお魚を買わずに、贅沢な食生活ができます。北海道の恵みに感謝です。

(写真:更に追加分が届きます)

(白子のサラダ、白子の天婦羅、イクラ丼)

(白子のから揚げ、3色(イカ、鮭、イクラ)丼)

  教 訓

 今年は、オホーツクも日本海側も、良い思いをされた方が、多いのではないでしょか。オヤジもその一人です。

 ただ、やはり場所取りは、問題と感じました。オヤジは運よく入れてもらえたから良かった方だと思います。当初声を荒げていたE氏も、オヤジが帰宅の準備をしているところに来られて、「あの時は、声を荒げて悪かった。自分が釣ろうと思っていた所に竿が立っていたんで、ビックリしたんだ。また、来年も来てくれ。」とのことでした。

 自分がこうしたいと思い準備していて、思い通りにならないと、怒りがこみ上げる。釣りをするうえでそんな経験、オヤジにもあります。これはこれで、仕方ないのかなと思います。

 また、どうもW氏や達人は、オヤジ達がいた為、同行予定の人に来ないように連絡をしてくれていたようでもありました。

 場所取りできない人が釣る機会が確保できる方法を、作り出せないかなぁと感じました。

 更に、多くの遊漁船がブッ込んでいる少し先に停泊して、ウキルアーでの鮭釣りをしていました。ブッ込みのラインが切れた時に、錘が遊漁船まで飛ぶようなことが有っては、事故につながりかねません。

 これもルール作りをしないと、いけないなぁと感じました。

 おまけ

 イクラは、味付けして冷凍しておけば、数か月間の長期保存ができますが、白子はあまり長期保存が効かないと聞きます。

 現在、下処理した白子を冷凍して、その都度、から揚げや、天婦羅にして、食べていますが、1か月は大丈夫そうです。

 良い保存方法が有ったら、教えてください。

 (下処理中)

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