グラフで見た鮭の回帰

釣り
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 孵化後、母川を出て海へ下った北海道の白鮭達は、オホーツク海、北太平洋、ベーリング海、アラスカ湾とその成長の場を大海に求め、その多くは4年後に、母なる川へ命をつなぐために帰ってきます。

 北海道庁が出される秋サケ旬報をグラフ化してみました。

今日の千歳川など

  今日(2021.9.28)の捕獲数は、1,694尾。8日連続で1,000尾超えです。

  鮭の数が増えることは、とてもうれしいですね。

 怖い顔尾をした雄が、ウグイをにらんでいるような気がします。

「食べちゃうぞ~」って。    いえ、遡上して来た鮭は、もう、何も食べませんね。

今朝は、群れが猛スピードで、駆け回る場面が何回か、ありました。

サケのふるさと 千歳水族館 | 日本最大級の淡水魚水族館
サケのふるさと千歳水族館は、淡水では日本最大級の水槽を有し、サケの仲間や北海道の淡水魚を中心に世界各地の淡水生物を観察できます。 千歳川の中を直接見られる日本唯一の施設「水中観察ゾーン」では、四季折々の千歳川の生物を観察でき、中でも秋のサケの遡上は必見です。サケの稚魚放流体験や企画展などのイベントも多数開催しています。

「サケのふるさと 千歳水族館 HP」から

小糸魚川河口

頑張っておられる方も、日々、減っていくような気がします。

ACTION

「苫小牧市防災情報サイト」から

鮭捕獲数などのグラフ化

 こちらが、千歳水族館(サーモンパーク)のインディアン水車で捕獲された、鮭の数です。

 そして、千歳川(石狩川)の河口、日本海中部の沿岸漁獲量は、こちらです。

※ 左の数字は捕獲された鮭の数です。(以下同じ。)

 大抵の年は、沿岸部での漁獲数は10月の上旬がピークになりますが、千歳川での捕獲数は10月の下旬がピークになります。

 20日前後の差は、鮭が沿岸に到着してから淡水に慣れるまでの沿岸部と河口を往復する遊泳期間と、石狩川を経て千歳川を遡上する期間(3日~5日前後)(※千歳水族館に掲示されていたと思います。)を考えると、なんとなく理解できます。

 令和元年の漁獲数と捕獲数が相関していませんが、その他の年は、だいたい漁獲数と捕獲数の傾向が合致しているようです。ただ、漁獲数と捕獲数の比率は、年によって差があるようです。

 令和元年は特異な年のようです。10月上旬の漁獲数が約10万尾に対して、千歳川での10月下旬の捕獲数が約6.5万尾。沿岸海域で捕獲した鮭の数の6割強の数の鮭が定置網などをすり抜けて、千歳川へ遡上したことになります。この沿岸には千歳川以外にも鮭が遡上する川があるので、もっと多くの鮭が人間が作った漁具に捕まらず遡上したはずです。『鮭の賢さ、恐るべし』です。

 毎年最も漁獲数の多いオホーツク東部(網走方面)は、こんな感じです。

 漁獲数のピークが、9月下旬になる年と、10月上旬になる年があるのが一つの特徴でしょうか。また、令和2年が4年前の平成28年にしっかり相関しているようで、今年は平成29年の縮小版になるかもしれませんね。

 昨年漁獲量の減少が激しかった根室南部(納沙布岬周辺)は、こんな感じです。

 平成28年のピークが、3年後の令和元年後に相関しているような感じがありますが、3年生が多く回帰したのでしょうか?また、昨年の激減が平成29年に近似していることも不思議ですね。

 今年も平成30年と同じような数の動きがあれば、ここの鮭の特性として、3年生が回帰する率が高いDNAなのかもしれませんね。(オヤジのあてずっぽ理論

 次は、定置網内の鮭が酸欠で死亡してニュースになっている十勝が含まる襟裳以東西部です。

 鮭脂肪のニュースは、こちらです。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

「YAHOO JAPAN ニュース(「海の中がおかしい」定置網の中の秋サケが大量死…北海道では珍しい「赤潮」のためか(HBC北海道放送))2021.9.27」から

 この地域は、9月下旬が漁獲のピークなんですね。この時期の赤潮は、漁師さんにとっては大変なことです。

 令和元年と2年が同じような傾向ですね。さすがに1年生が帰って来ることはないと思いますが。

 4年前の平成29年が不漁の年でしたから、今年も厳しくなるのでしょうか。

次に我がホームグランドに隣接する日高地区です。

 他の地区に比較して、漁獲のピーク時期が安定しない感じがします。ただ、10月の中旬に漁獲量が下がっている年が2回/5年あります。10月の中休みは、我がホームグランドと同じですね。

 平成28年と30年の漁獲量が多いのは、オホーツク東部と似てますが、DNAに関係があるのでしょうか。

 最後にホームグランドの胆振です。

 毎年ほぼ同じような傾向で、漁獲数が推移します。特に10月中旬に一時的に漁獲数が減少するのが特徴的です。比較的遅い時期まで、漁獲が行われています。

 昨年は4年前の平成28年に連動した形でしたので、今年も平成29年に連動した形になるのでしょね。平成29年は、ここ最近では漁期の前半が不漁の年でした。今後の動きにもよりますが、遠征時期は、意外と寒くなってからの11月初旬が良いかもしれませんね。

 他の地区と比較すると、左側のメモリが違うのが何ともつらいところです。漁獲数の最高は、約12万尾。エリアとしては、鵡川から地球岬(室蘭市)までの広域です。

 千歳川の捕獲数のピークが約8万匹でこの地区の2/3ですから、千歳川は、やはりすごいですね。

地域によって回帰の時期や傾向に差がありますね。これは、それぞれの母川の環境に起因して進化して行った結果でしょう。まさに遺伝子に刷り込まれた生命の神秘です。本当に鮭にはロマンが溢れています。

 どんなに数字を見つめても、竿を出さなきゃ始まらないです。

 緊急事態宣言も解除されることだし、さぁ、何時、何処へ・・・・

 地区の詳細は、こちらのページの「★全道の秋サケ操業期間はこちらです。」をクリックしてください。

令和3年秋さけ旬報 - 水産林務部水産局漁業管理課
令和2年秋さけ漁獲速報(旬報) 「令和2年秋さけ漁獲速報(旬報)」 ★令和2年の秋さけ漁獲速報(12月下旬)を掲載...

「令和3年秋サケ旬報(北海道水産局漁業管理課)」から

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