オミクロン株の猛威が、今日(2022.12)現在も、収まる気配がありませんね。
昨日の時点で、東京都民の約76.49人に1人の割合で感染しているとのです。
皆様の参考になることが有るかもしれませんので、感染前から回復までの体験記を綴らせていただきます。
症状と経過
最初の自覚
ある土曜日の朝、いつものようにジョギングをしようと5時に起床。
なんだか、寝ている時から咽が痛いな~と言う感じがありながら、『ちょっと走ってみて、コロナなら苦しいだろうし、走れなかったら、直ぐに戻ればいいや』と思い、いつものように布製のマスクを着けて、ジョギング開始。
少し咽に違和感を感じるものの、胸の苦しさは全くなく、約5㎞のジョギングを終えて、帰宅。
その後は、いつもの週末の朝のルーティン同様、シャワー、洗濯、清掃を問題なくこなしました。
症状の確認(1日目)
そうこうするうちに、咽の痛みが気になり始めました。喉を動かさなければ違和感が有る程度ですが、咽が乾いてきたり、『ゴクリ』と飲み込む動きをすると、とんでもなく痛い。
体温を測ってみると午前中の時点では、36.7℃で、いつもよりほんの少し高い(誤差の)程度。
過去1週間の日記を見てみると、出勤は2日。その他に買い物が数回有るのものの、外食等マスクを外す場面は無し。自宅は、一人暮らしで、感染する機会は、かなり低い。
新型コロナの症状をググってみて、再確認。多くの記事には、発熱の症状が多いと書かれているので、『扁桃腺が炎症を起こしているだけかなぁ?』と、少し安心。
ただ、鏡で扁桃腺を覗いて見ても、腫れている様子はなく、痛いのは、咽の奥のようです。
取り敢えず、万が一のコロナに備えて、保存食とアイスノンを調達に、近所のスーパーと薬局へ行きました。
保存食を買いに行ったのに、病人の自覚がないものだから、咽が痛いことも考えず、普通にお肉や野菜を買って来てしまったオヤジです。
午後になると少し寒気がしたので、熱を測ると37.4℃。咳が出始め、痰も少し絡みます。痰を切ろうとする咳で、なんとも咽が痛い。
取り敢えず、昔(2年ほど前)風邪を引いた時に処方された薬の飲み残しを飲んで、様子を見ることにしました。(⇐良い子は、真似をしちゃダメです。薬も賞味期限?があるそうです。)
夕方になると熱は下がりましたが、相変わらず咽が痛い。喉の表面が乾いて、痛い感じがしているところに、追い打ちをかけるように咳が出て、咽が動くから、酷く痛い。
咽の乾き防止のために、30分おきくらいの間隔で、水を飲み込むのではなく、上を向いて流し込むようにして過ごしました。
夕飯は、咽の痛みを我慢しながらも、普通食をいつものように作り、なんとか食べました。
やはり、ゼリーとか冷たいスープみたいなものを買っておくべきでした。
今思うと、こんなのを直ぐに注文すればよかったんですよね。
(2日目)
咽の痛みが我慢できず、前夜は、あまり眠れませんでした。咳と痰も酷くなりました。それでも心肺機能の正常さを確認すべく、早朝ジョギングに出かけました。
心肺機能に影響はなく、ちゃんと走れます。早朝なので、5km走っても、すれ違う人は5~6人。それでも前方から人が来るのが見えると、道の端の方に寄りながら、息を止めてすれ違いました。あくまで『コロナではない。』と信じたいオヤジの悪行ジョギングでした。
その後は、自宅に閉じこもりましたが、咽の痛み、咳、痰は回復することなく、痛みに耐えながら就寝です。
通院月曜日(3日目)
病院探し
出勤予定の日でしたが、症状の変化が無いため休暇を取り、通院することにしました。
かかりつけ医の無いオヤジは、9時になるのを待って、杉並区の発熱相談センターへ連絡。電話が繋がりません。ようやく繋がり、音声ガイダンスに従い、プッシュ操作をして、担当者を待つこと数分。「ただいま電話が大変混み合っています。しばらく経ってから、お掛け直しください。」のアナウンスとともに電話が自動で切れてしまいます。
それではと、今度は、東京都の相談センターへ電話すると、「こちらは、NTTです。現在この回線は、大変混み合っています。しばらく経ってから、お掛け直しください。」と、センターへさえ、繋がらない状況でした。
杉並区と東京都のセンターへ交互に電話すること約1.5時間、ようやく東京都のセンターの担当者に到達できました。
ここでは、家の近くの病院、クリニックを3カ所、紹介していただけました。
まずは、中くらいの規模の病院へ電話すると、「本日の発熱外来の受診予約はいっぱいです。明日以降の予約になりますが、他をあたられますか?」
(私)『はい。そうさせていただきます。』
2軒目
小さめのクリニックへ電話すると、「今日予約できる時間帯は、少し開いていますが、うちはPCR検査を近隣の病院に委託しているので、PCR検査は、明日以降になります。」とのこと。
(私)『では、他をあたってみますが、何処もいっぱいようですので、再度電話させてもらうかもしれません。』と丁重にお断りし、3軒目へ。
3軒目
テレビにも時々出ていた大きな病院です。
「今は、PCR検査しか受け付けていません。それでよければ、PCR検査の予約の順番待ちになるので、このまま電話で、お待ちになられますか?」
(私)『すいません。他を、あたります。』
2軒目のクリニックに再度連絡
「今から30分後に空きがありますが、来られますか?」『はい。』
「クリニックに着かれたら、玄関で靴を脱がずに、その場でお待ちください。」とのこと。
歩いて行くと15分くらいかかる距離です。慌てて着替えて、走って行きました。心肺機能のチェックをしていて、良かった良かった。
クリニックでは、玄関で立ったまま、防護処置をされた先生が1.5m先まで来られて、問診のみ。
(医師)「まぁ、熱が無いからコロナではないと思うけど、PCR検査してみる?陰性が確認できたら、安心して職場へ行けるだろうし。」
(私)『はい。お願いします。(ググった限りでは、熱があまり出ない人も結構いるようだけど?)』
数分後に看護師さんが、1.5m先まで来られて、
「PCR検査も混んでいて、最短で3日後の木曜日になるとのことですが、受けられますか?」
(私)『はい。お願いします。』
看護師さんの説明では、2軒目に電話した大きな病院でPCR検査を受けるようです。
(私)『PCR検査の結果は、こちらのクリニックに確認に来るのでしょうか?』
(看護師さん)「検査を委託している病院から、連絡が来ます。陽性だったら、杉並区のHPで調べて、必要な行動をとってください。うちへは、陰性が確認できて、再度受診の必要がある時しか、来ないでください。薬局へは、処方箋をFAXしたので、人との接触を最小限にするため30分後に行って、薬を受け取ってください。」
と、優しい口調で、少し寂しいお言葉をいただきました。
今は、どこの医療機関も、ぎりぎりで、やっておられるのが、ひしひしと感じられました。
PCR検査(6日目)
月曜日の午後から処方された飲み始めました。木曜日の朝くらいから、ようやく喉の痛みが少し和らぎは始めましたが、咽の痛み、咳、痰に加え鼻水も出るようになりました。
木曜日の午後1番でようやくPCR検査です。病院の裏口の屋外に準備された受付に行くと、救急車が到着しており、受付の横に設置された陰圧テントで、搬送された患者さんが処置をされているようです。
PCR検査を予約された方は、皆さんほぼ予約時間の5~10分前に到着されるので、混雑することなく整然と検査が進んで行きました。検査の後の説明で、結果は明日か混んでいれば明後日、ドクターから陰性・陽性にかかわらず、電話が来るとのことでした。
陽性(7日目)
金曜日のお昼前に、厚労省からショートメッセージで、アプリ「cocoa」をインストールするように、何度か着信がありました。接触確認アプリ利用者向けQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
cocoaは、Bluetoothを常時接続でバッテリーが減りやすいので、仕事用の携帯にインストールして使用していましたが、あまりにも通知が多いので、個人用の携帯にもインストールしました。
そうこうしているうちに、ドクターから電話があり、「陽性です。今後の処置については、保健所から、今日・明日中に連絡があります。」とのことでした。
30分ほどすると、保健所から電話があり、①症状、家族状況、緊急連絡先の確認、②当面自宅療養であること、③症状確認の連絡が午前・午後2回来ること、④発症から10日間の自宅療養で、症状が回復していれば、自宅療養は終了であること、⑤一人暮らしの食事等について、などの連絡がありました。
先日、JALのファーストクラスの機内食を自宅療養の人に配っているとの報道があったので、少し期待していましたが・・。
JAL「機内食風弁当」どんな工夫が? コロナ宿泊療養者向けに都から異例の注文(乗りものニュース) – Yahoo!ニュース
記事には、宿泊療養の方が対象と、書いてありましたね。私は一人暮らしだから、宿泊療養の対象には、ならないのでしょうね。
(保健所)「食事は、どうされますか?配達の申し込みもできますが、申し込みから配達まで、4~5日かかります。配達は、段ボールに入れた保存食のようなものが、玄関先へ置き配されます。既に発症から6日経過していますので・・・・」
(私)「・・・機内食は・・・」なんて、皆さんの大変さと、私の軽症状況からは、決して言えない。
「置き配が着くころには、自宅療養期間、終わってますよ。」と言いたそうな雰囲気が伝わってきます。
少し沈黙の時間があり、
(保健所)「食料、ありますか? 無いなら、ウーバーとか使っていただけると・・・」
(私)「冷蔵庫の中にある物で、なんとかなります。・・・」と、つい口から言葉が出てしまいました。
大切な資源は、大変な方に配分してください。保健所の方の労力も貴重な資源です。
パルスオキシメーター(9日目)
この頃になると、咽の痛み、咳、痰、いずれも、かなり症状が軽減されました。のどの痛みが軽減された分、睡眠も良く取れるようになりました。
明日まで自宅療養すれば、解放されると言う日の午後に、都からパルスオキシメーターが届きました。
保健所から連絡があった次の日からは、電話連絡による症状確認ではなく、ラインでの確認に変わっていました。
その中に、パルスオキシメーターの数値を入力する質問が有るのですが、いつも『対象外』にしていました。
明日で自宅療養も終了だから、もっと重篤な方に回してもらった方がよかったけど、せっかくなので、使わせてもらいました。
もちろん、測定しても健康体の数値しか出ないのですが。
「東京都から送られたのと同じモデルです。」
自治体から送られて来るまでに時間がかかると思われますから、健康に心配がある方は、ご自分で買われても良いと思います。(私のようにジョギングで確認しても、正確性がありません。)
自宅療養終了後
「自宅療養は、終わりです。」と言う通知はなく、自分で判断するようです。自宅療養期間が終了していますが、症状確認のラインは、まだ来ています。回答しないと何度も催促のラインが来ます。
先日は、コロナ療養明け間もないことを伝えても、どうしても打ち合わせがしたいということで、他社様と打ち合わせもしましたが、療養明けから2週間程度は、できるだけ人との接触を減らしたいと思っています。
反省
簡単な日記をつけているので、感染経路を追えるようにしていたつもりですが、全く感染経路が分かりません。
生活環境からみると、在宅勤務が多く、発症前1週間で出勤してミーティング等した相手は2人だけ。ミーテイング時間も短く、相手の2人は感染していないので、多分通勤経路か買い物の時に感染したのでしょう。
反省するとすれば、
まずは、発症1日目にアイスノンと食料を調達に行ってしまったことです。今の時代なら通販で、ほぼ何でも購入できるのですから、感染拡大の可能性のあることは、避けるべきでした。
今更ですが反省しています。
もし同じような境遇の方がおられるかもしれないので、参考のために貼っておきます。
感染源の推定ですが、最近、寒くなったこともあり、電車の窓が開いていませんので、換気が少し悪くなっていたかもしれません。
また、買い物に行った時などは、手袋をしているので、入店時の手のアルコール消毒や、帰宅時の手洗いがなおざりになっていた気がします。
最後に、東京都では濃厚接触者と思われる人へは、感染者から連絡するようにとなっていますが、私の場合、濃厚接触者にあたる人はいなかったと思います。それでも感染してしまったし、感染させた可能性があるんですよね。
もっとできることが、無かったかと、振り返っております。
「1人回復お祝いの夕飯」
デザート
「手前:某ケーキショップ(生地がパサパサ)、奥:スーパーで買った(生地のきめが細かく、こちらの方が美味しかった)」
今後は
病状の経過をグラフにすると、こんな感じでした。(血圧測定と体温測定は、毎日、行っています。)
咽の痛みはありましたが、発熱が少なく、筋肉や関節の痛みが無かったことが、不幸中の幸いでした。2回目のワクチン接種から、ちょうど6か月が経った頃の感染でしたが、ワクチンの効果から軽傷で済んだのだろうと思います。
私の症状は、ほんの一例でしかありません。たまたま、軽症であったことに感謝するばかりです。感染しないに越したことはありません。皆さん、感染に対する予防策は、気を抜くことなく、可能な限りされてください。
自宅療養期間中に、3回目のワクチン接種券も届きました。感染した直後なので、少し期間を開けたほうが良いのかもしれませんが、できるだけ早く3回目の接種をしたいと思います。
療養期間中に、少し体重が増えてしまったのと、併せて血圧が上がってしまったので、早急にダイエットしなきゃいけないですね。
これまでは災害時への対応を意識して、保存期間の長さと調理の手軽さを重視して、保存食を選定していました。先般、カップラーメンの賞味期限が切れていたので、新たに買い足しましたが、今後の保存食調達は、急な病気なども考慮し、咽の痛みへの対応や消化のしやすさなど体にも優しいことも、選定基準にしたいと思います。
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コメント
陽性だったんですね
大変でしたね
身近な周りの人で陽性者が居ないものですから
非常に参考になります
回復できて良かったです
コメント、ありがとうございます。
比較的軽症で、寝込むこともなく回復できたのは、ラッキーでした。
感染しないに越したことはありません。
そちらは、東京より遥かに安全な環境だと思いますが、他所への移動の時などは、十分にご注意ください。